ご闘病中の方々の
回復を心からお祈りいたします。
治療に効果あり? ぜんそく薬 シクレソニド 感染者3人が改善 日本感染症学会【新型コロナウイルス肺炎・COVID-19】
目次
新型コロナウイルス肺炎感染症 治療
新型コロナウイルス感染者に
肺炎の症状が出た患者に対して
日本感染症学会は
ぜんそく治療薬・シクレソニドを投与した後
良好な結果が出ているとの報告を公表しました。
ぜんそく治療薬・シクレソニドを
2月20日に
横浜港に停泊していたクルーズ船に
乗船した3人に対し投与したところ
2日ほどで症状の改善がみられた。
73歳の女性患者は、同月28日に退院。
シクレソニドは吸入用ステロイドとして未熟児・新生
児から高齢者まで広く用いられる安全な薬剤であり、
気道の慢性炎症の抑制に効果があるとされる。
COVID-19 の肺傷害の病理はいまだ明らかになって
いないが、MERS や SARS から推定されるところで
は、ウイルスが肺胞上皮細胞で増殖し、肺障害を引き
起こしながら、同時に肺胞マクロファージ等に感染し
局所の炎症を惹起すると考えられ、シクレソニドの持
つ抗ウイルス作用と抗炎症作用が重症化しつつある
肺傷害の治療に有効であることが期待されている。
COVID-19肺炎初期~中期にシクレソニド吸入を使用し改善した3例(地方独立行政法人神奈川県立病院機構 神奈川県立足柄上病院)(2020.3.2)
喘息薬「シクレソニド」新型コロナ効果に期待 陽性3人が快方へ
ぜんそく治療薬が効果か「感染者3人の症状改善」(20/03/03)
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新型肺炎、ぜんそく薬で改善例 有効な治療法の可能性
2020年3月3日 16時43分 朝日新聞デジタル
新型コロナウイルスが引き起こす肺炎について、神奈川県立足柄上病院などのチームは、患者3人にぜんそくの吸入薬を使ったところ、症状が改善したとの報告書を公表した。治療に使える可能性があり、今後、ほかの医療機関の使用例を集めて調べる。
3人はいずれも大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客。70代女性は感染が確認された後、2月11日に入院した。全身のだるさからほぼ寝た状態で、入院4日目からは中国などで使用例があった抗エイズウイルス(HIV)薬が使われた。肺炎が改善せず、副作用とみられる下痢や食欲不振なども出たため、9日目に抗HIV薬の使用を中止した。
10日目からぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」を使い始めたところ、11日目から熱が下がり、12日目には病室内を歩けるように。肺の炎症が改善し、入院15、16日目のウイルス検査で陰性が確認され、18日目に退院した。
日本感染症学会「ぜんそく治療薬で新型コロナ症状改善」
3/3(火) 10:56配信 中央日報日本語版
日本でぜんそく治療薬を使って新型コロナウイルス感染症の治療に成功した事例が報告された。3日のNHKによると、ぜんそくの治療に使われる吸い込むタイプの薬を新型コロナ患者に投与した結果、症状が改善したという研究結果が、日本感染症学会のウェブサイトに掲載された。今回の研究は、大規模な集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客を治療した神奈川県足柄上病院などが実施した。医療関係者は陽性判定の肺炎患者3人にぜんそくの治療薬「シクレソニド(Ciclesonide)」を本人の同意を受けて投与した。この薬はステロイド成分の免疫抑制剤。
日本感染症学会「感染者にぜんそく治療薬で良好な結果」 クルーズ船で新型コロナウイルス感染した3名に投与
2020年3月3日(火)14時35分 News week japan
日本感染症学会は2日、新型コロナウイルス感染で肺炎の症状が出た患者に対し、ぜんそく治療薬「シクレソニド」を投与した後、良好な結果が出ているとの報告書をウェブサイトに掲載した。報告によると、集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船した3人に対し、同薬を2月20日に投与した結果、2日ほどで症状の改善がみられた。そのうち73歳の女性患者は、同月28日に退院したという。