子供が2歳前後になると困るのが、第1反抗期いわゆるイヤイヤ期。自我の芽生えなんて可愛い成長と思いきや、泣いて騒いで何がどうしたのか分からず困惑してしまうママも多いのではないでしょうか。いつでもどこでも反り返ったり泣き騒いでしまう。言葉で上手く伝えきれず、余計に状況が悪化する事もよくあること。『この子が早く話せたら・・』なんてため息まじりに思う事も多々あるでしょう。子供の言語習得には、個人差があると言われています。うちの上の子はよく話すな~とか、うちの下の子ちょっと遅い?なんてことありませんか?確かに兄弟でさえ個人差があるとは思います。ですが、その個人差を少なくする方法があるとしたら知りたくないですか??今回は子供の言語習得について、少し調べてみた事などや私自身の子育ての経験や考えもまじえてお伝えしたいと思います。
目次
生まれてすぐの聴力
ご存知の方も多いと思いますが、赤ちゃんは特に異常がなければ生まれる前から聴力があります。育児雑誌などでも、お腹の赤ちゃんに話しかけてみましょう♫なんていう記事もみた事があるかと思います。そう、お腹にいる時から、赤ちゃんはたくさんの言葉をインプット=記憶する準備ができているのです。
一歳頃までの言語習得
赤ちゃんが生まれてから、ママやパパなど周りの大人は独り言のように赤ちゃんに話しかけますよね。理解できているかなんて気にせず、たくさん話しかけます。この言葉のシャワーをたくさん浴びせる事はとても大事な事です。この積み重ねが、赤ちゃんが言語習得する基礎となってきます。
赤ちゃんは、生後2~3ヶ月頃になると「あー」「くー」など『クーイング』と呼ばれる発声が始まります。生後4ヶ月頃になると「あーあー」「あーうー」など、喃語が始まります。そして、生後5ヶ月を過ぎたあたりから「ま」「ぱ」などの発声が出てきます。7ヶ月頃になれば「まんま」など発話する子もいるのではないでしょうか。生後9ヶ月にもなれば、動作と合わせて発話するようになります。「バイバイ」や「イヤイヤ」も言える子も出てきます。そして1歳になる頃には、自分の意志を伝えられるようになります。例えば、お茶が飲みたい時には「ちゃちゃ」と言ったり、お腹が空けば「まんま」と言って教えてくれます。大人のように話せなくても、しっかり頭の中で言語の意味を理解して自分の意志を伝えようとします。うちの子も、6ヶ月くらいに眠くてただ泣いていたのが、9ヶ月頃には「ねんね」と言えるようになっていました。そうした日々の成長の中で、重要なのがたくさんの言語(言葉のシャワー)を聴かせる事なのです。例えば、私たち大人が英語という言語を学び習得しようとしているとします。英語のリスニングが一番入りやすいのではないでしょうか。始めは単語が聴き取れなくても、何度も何度も聴く事で聴き取れるようになります。そして、意味が解らなかった単語も聴き取ると同時にこんな使い方をするのだな、こんな時に使うのだなと意味を理解するのです。言語習得の順番『聴く話す・読む書く』の聴くは、お腹の中にいる頃が始まっていて、話すは生まれてからすぐに始まっているのです。
一歳頃からの言語習得
1歳前になると、ワンワン・ニャンニャン、ママ・パパと発話が出てくる子もいるかと思います。たくさんの言葉を聞かせて、更に今度はアウトプット=発話を引き出す事が大切となってきます。例えば猫が近くにいれば、『あれ何だっけ?』と訊くのです。ママが先に『ニャンニャンいるよ!』と言ってしまう気持ちを抑えて、訊くのです。そこで『ニャンニャン』と答えれば、『そうだね、ニャンニャンだね!ニャンニャンいたね~』と2語文を聴かせ、発話を褒めてあげると共に言葉の定着を図るのです。もし、そこで答えられなければ『ニャンニャンだね』と伝えます。するとお子さんは『ニャンニャン』と真似して発話するので、そこで再び『ニャンニャンいたね~』と2語文を聴かせて、きちんと褒めてあげれば良いのです。そうして言葉をアウトプット=引き出すと共に、2語文『ニャンニャン+いた(いる)』の語彙を聴かせインプット=記憶させていくのです。発話させながら、新しい語彙の言葉のシャワーを聴かせるのです。その繰り返しが多ければ多いほど、どうなると思いますか?もう、解りますね。そう、言語習得はより早くなります。お子さんと一緒にいる時間、もし、時間が持てるなら、たくさんの会話を楽しめると良いですね。その延長線上にある、イヤイヤ期。よりスムーズな意思疎通ができる、できないで大きく変わると思います。毎日のちょっとした意識で、少しでも子育てが楽になると嬉しいですね。
言葉のシャワー以前に大事な事
言葉のシャワーをたくさん聴かせる事が大事という事をお伝えしました。ですが、実は、それと同じくらい、それ以上に大事なことがあります。何だと思いますか??生活リズムです。特に睡眠。これは、現代社会の生活スタイルでは、なかなか難しい事かもしれません。ですが、子育て中のママが少しでも、子育てを楽に楽しくできるかは、この『睡眠』にかかっています。というのも、お腹の中にいる頃から、赤ちゃんの脳は発達し続けています。ようは、生まれた時はまだ未発達の段階です。揺さぶられ症候群など聞いた事があるかと思います。赤ちゃんの脳は、柔らかく傷をうけやすく弱いのです。生まれてから、身体の成長と共に発達しながら脳ができあがります。そして、3歳までに約80%の脳ができあがると言われています。その発達段階で重要なのが、『睡眠』なのです。睡眠が充分摂れている子は、記憶を司る海馬の体積が大きくなる事も研究で分かってきています。その他にも、睡眠が充分でない事で『発達障害』を引き出す要因にもなってきていると、最近知られてきています。しっかりと言語を習得するにも、健やかな脳の発達があってこそだといえるのです。
おススメの本です↓
左☆0歳から始める教育の本☆
初めての子育てで、泣いてばっかりいた長男にどうして良いか解らず、疲れてしまって途方にくれていた時に見つけました。睡眠の事だけでなく、生活リズムの整え方、目安が載っていました。それを参考に3人育てています。目安はあくまでも目安なので、自分の家庭でできるだけその目安に近い形を作れた事が良かったです。
右☆子どもとねむり☆
睡眠が大事とよく耳にしていましたが、なぜ大事なのかが知りたくて買いました。具体的な睡眠と脳のお話です。難しい内容も書いてあるので、何度か読み直す必要がある本です。ですが、必要なところだけ、さっくりと参考にするのにも良いかなと思います。
子供の言語習得能力のまとめ
- たくさんの言葉のシャワーを聴かせる
- アウトプット=発話を引き出す
- 充分な睡眠で脳(海馬)を発達させる
- たくさんの親子の会話を楽しむ!
毎日バタバタでどれも本当に難しい事かもしれません。ですが、『できるだけ』理想に近づける工夫をしてみてください。睡眠が充分に摂れていること、生活リズムが決まっている事で、赤ちゃんや子供ががなぜ泣いているのかも分かるようになります。更に言語習得が早くなれば、意思疎通も会話を通してできるようになります。子育てがガラッと変わるのではないかと思います。そして、睡眠が大事なのは赤ちゃんだけではありません。頑張っているママもゆっくり眠れる時は、休んでください。少しでも横になれる時は、目を閉じて気持ちを休ませてあげてください。私も偉そうなことは言えないくらい、毎日バタバタでイライラする時もあります。子育てって本当に大変ですが、少しでも楽に楽しく子育てしていきましょう!
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